中国の旧暦新年では、どんな食事をするの?
中国のお正月である春節とは、伝統的な祝い事である。日本に西洋文化圏から来た新暦が取り入れられるようになったのは比較的新しく、明治時代に入ってからです。中国でも同様で、長く旧暦が使われてきました。中国では今でも新暦の1月1日より、旧暦の1月1日を重んじ、盛大にお祝いします。それは世界中の中国人にとって年間一番の大切な時点である。
中国ではどんなふうに春節を祝うのでしょうか。日本ではなじみの薄い中国の旧正月、春節。中国の人たちがお祝いに食べている食事についてご紹介します。

春節って何?いつのこと?
旧暦とは、月の満ち欠けで決まるカレンダーのこと。2021年の旧暦の1月1日(新月)は、新暦の2月12日(金曜日)になります。新月から満月までを春節として祝うので、陰暦霜月2月12日から26日(満月)が2021年の春節の期間です。中国では、大みそかにあたる2月11日から17日までが旧正月の休日となります。ほとんどの中国人は他のことより、お年越し用品を買ったり、家族集まってお食事をしたりするなどばかり考える。忙しいというより、むしろたっぷり幸福感を感じると言えるだろう。
その時、お金を惜しまずにお正月の味が染まっている料理を準備することにより、天地神明に詣で、家族への愛を伝え、年月の移り変わりを感じる。大切な祝い事だからこそ、中国のお正月料理には味、形、読み方、意味様々なこだわりがあるのだ。大晦日の夕食が中国語で「年夜饭」と言い、出稼ぎ者はどんな忙しくてもその日は必ず帰省し、家族全員揃って晩御飯を食べ て、新しい年の訪れを祝います。家の近くで爆竹を鳴らしたり、旧暦の大晦日には花火が夜空に大輪の花を咲かせたりすることもあります。だから、「年夜饭」は「团圆饭」とも言える。中国語の「团圆」は「団らん」の意味だ。
春節で食べるもの
「魚」
大みそかには「年夜飯」と呼ばれる食事をする習慣があります。地方によって食べるものに若干違いはありますが、おせちのように縁起のよいものを食べるのが伝統です。
どこでも縁起物の一つとして欠かせないのが、魚料理。中国語で「魚」の発音が、「余」という文字と同じことから、「年年有魚」すなわち「年年有余」である。収穫が余る=豊作と重ねて、食卓に並べることになっています。東北地方で“无鸡不成宴,无鱼不成席”が挙げられ,魚料理と鶏肉料理なければ宴にはならないとの意味で、魚料理は宴会の主役だと言う。

「餅」
また、お餅も縁起のよい食べ物の一つ。それは、来る年がさらによい年であるようにという意味である「年年高昇」 の「年高」の読みが、年糕(ニェンカオ)という餅と同じだから。年を重ねるごとに物事が高く上昇していくさまを表す言葉に、繁栄や出世の願いが込められています。

「餃子」はおめでたい日に食べるもの
中華料理の代表的なメニューである餃子も、春節には欠かせない料理の一つです。春節餃子を食べるのは富をもたらすという意味があります。春節餃子は、中に詰められる具材にも意味が込められています。なつめを食べると、新年を甘く感じさせ、幸せに満ちた日々を送ることができると信じられています。また、落花生を入れて健康長寿祈願をする風習もあります。
春節最後の夜はお団子を食べる
旧暦の新年、最初の満月は春節の最終日です。この日は、中に甘いあんこを詰めたお団子を食べる習慣もあります。丸いお団子に、家族円満や一家団らんを重ね、満月を眺めながらいただくのです。この夜には提灯を飾る習慣もあります。春節最後の夜を家族そろって過ごす、大切な夕べです。
一味違ったお正月気分を楽しもう!!
伝統と歴史を重んじる中国。春節は、その一大結集とも呼べる行事です。新しい年の訪れを祝う気持ちはどこの国でも同じこと。春節への理解を深め、2021年は中国の正月料理で楽しんでみませんか?
2020-12-03 12:19:21
お祝い行事
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